イベントレポート│ストリートカルチャーとヲタクの融合 JUN INAGAWA 個展 「魔法少女DESTROYERS(萌)」クロージングDJパーティー ”魔法少女DESTROYERS 「END OF OTAKU」PARTY” #dieselartgallery #juninagawa #オタクヒーロー
アニソンDJパーティー”魔法少女DESTROYERS 「END OF OTAKU」PARTY”は、気鋭のアーティスト JUN INAGAWA 初の個展「魔法少女DESTROYERS(萌)」のクロージングDJパーティーとして、東京は渋谷の明治通り沿いに位置する、ファッションブランド「DIESEL」が手がけるギャラリー「DIESEL ART GALLERY」にて、5月に開催された。
アニソン関連DJパーティーの、新しい流れの一つとして「アニイベX」ではこのDJパーティーのレポートをお届けする。
JUN INAGAWAとは?
2012年よりアーティストとしてのキャリアをスタート、弱冠19歳で「DIESEL」をはじめ、「VLONE」など様々なファッションブランドとタッグも組む新進気鋭のアーティスト JUN INAGAWA。日本のアニメはもちろん漫画を愛する彼が生み出す”萌え”とストリートカルチャーを融合させた世界観が、国内外で注目を浴びている。
JUN INAGAWA 自身初の個展となった「魔法少女DESTROYERS(萌)」では、20点以上の彼の新作が展示され、「二次元排除法」により排除され、行き場を失い、社会から見放されたオタク達が反政府用に作り上げた、”魔法少女アナーキー”、”魔法少女デストロイ”、”魔法少女ブルー”の作品が多くを占める、究極でアナキストの魔法少女達が、日本にオタク文化を取り戻すべく戦うそんなストーリーが広がる。
”魔法少女DESTROYERS 「END OF OTAKU」PARTY”会場の様子はどうだったの?
「DIESEL ART GALLERY」という、あまりアニソンとは馴染みのない会場にも関わらず、パーティー開始の直後より、徐々にお客が集まり始め、ファッション層のユーザーはもちろん、アニソンのDJパーティーは初めて体験するという JUN INAGAWA のファンや彼と親交のある友達など、そしてアニソンDJイベントのファンなどを含め、最終的にはギャラリー内から人が溢れるほどの盛況ぶりを見せた。
出演DJには、OTAKU HEROことJUN INAGAWA本人をはじめ、都内や国内を中心に、アニソンDJパーティーの開催やイベントで活躍している、[ヲルタナティヴ トーキョー]のメンバー TAICHIRO、ISSEY、イソ山、ヒコク。そしてファッションモデルのAYANOなどが登場。
「DIESEL ART GALLERY」の独特な雰囲気が、アニメ、マンガ、ストリートカルチャーを融合させた一つの場所へとなり、多様な業界の人々が集い様々なテンションや反応が印象的ながらも、参加者それぞれが、新しいスタイルでのクロージングパーティーを楽しむ姿を感じた。
会場内に設置された、DJブース横のスピーカーからは、アニソンはもちろん、ヒップホップやテクノなど、その他にはアニメのセリフのワンシーンや日本人芸人ネタのサンプリングまで、様々な音楽と世界が融合し、アニメやマンガのストーリーのような、そしてそこにストリートカルチャーを融合した、独特の世界観が繰り広げられていた。
パーティーの最後では、OTAKU HEROことJUN INAGAWA本人をはじめ、出演者、スタッフ、そしてお客さんが一体となり、個展の最終日を楽しむ、という意志を「DIESEL ART GALLERY」全体で感じる事ができた、壊す事から新しい文化や作品が生まれる、そんな「JUN INAGAWA」の一面が見えた日でもあった。
JUN INAGAWA インタビュー
自己紹介をお願いします。
「JUN INAGAWA 19歳です、絵を描いてますよろしくお願いします。」
(取材時は19歳現在20歳)
アメリカの生活から現在まで、どのようなキャリアを送っていたのでしょうか。
「小さい頃から僕はヲタクで、「ドラゴンボール」や「イナズマイレブン」、そしてカッコイイという視点で「プリキュア」を観ていて、そこで萌えに目覚めました。中学生の頃、親の仕事の都合で、アメリカで生活することになるんですが、その時にストリートカルチャー、特に向こうの hip hop や Rock などのカルチャーに触れ、それらとアニメをどうにかしてくっつけたいと思い、いまの画風になっていきました。」
「ちょっと PUNK とアニメ、アナーキズムをヲタクという、昔でいう「Sex Pistols」など、特に僕が創る作品は、音楽から受けた影響が大きいです。ヘルメットに、グルグルメガネの作品が、昔の、「THE TIMERS」や「RCサクセション」の「忌野清志郎」が、生放送で事故っていた時に被っていたヘルメットのオマージュで、僕はヲタク界の「忌野清志郎」でありたいなと、そんな事を思っています。アニメをいままで、アナーキーとかデストロイとか汚した人らはあまりいないので、いたとしても、エロゲとかアングラな感じがしたんで、それをポップな感じで表現したいなと思い、今の画風に至ります。」
一番好きな漫画やアニメや音楽は
「一番好きなアニメは、不動の「STEINS;GATE(シュタインズゲート)」で僕はバトルマンガやそんなアニメが好きだったんですが、あんなアニメのキャラクターに自分を投影できて共存できるのは「STEINS;GATE」が初めてでした。一緒に彼らと夏を過ごした気分になれたアニメだったので。」
「好きな漫画は、最近になっちゃうんですけど、「ファイアパンチ」ってマンガが素晴らしい作品だと思って、あんな狂っていたマンガは久しぶりで、絵も見やすかったし、印象的に残っていて。」
「音楽は、「THE MAD CAPSULE MARKETS」の「G・M・J・P」って日本人をディスっている曲なんですけど、それがすごい好きで。」
アニソンのDJパーティーを開催しようと思ったきっかけは?
「僕の個展で、クロージングパーティーをやりたいなと想っていて、僕はヲタクだし、アニメ・アニソンを普段聴いていて、どうしてもヲタクはPUNKだぞって所を、この渋谷のおしゃれな「DIESEL ART GALLEY」でアニソンを流すって反骨精神がやりたくてしょうがなかった。」
反骨精神というかパンクですね
「パンクなのかな、アニソンイベントをずっとやりたくて、[ヲルタナティヴ トーキョー]のTAICHIROさんとかに出会って、DJの皆さんを紹介してもらって、アニソンレイブパーティーみたいなものを。会場に来る人もファッション系の人が多くて、普段アニソン聴かない人も来ると思うんで、面白いかなと。衝撃を受けて本当の俺はこれだぞというのを見せたいと思ってやらせていただきました。」
DJをする時はどのようなことを考えていますか
「DJはBPMを合わせたり、曲と曲を綺麗に繋げる事も大事なんですけど、僕のDJスタイルはどっちかと言うと、一つのアニメを見終わった感覚で聴いてそして感じてほしいと思います。アニメの音声とか劇中にある名台詞とかを挟んだりとか、変わった謎のDJなんで、上手くはないんですけど、個性的ではあります。アニソンから「Nirvana」繋ぐのとかもあるので。」
今後アニソンのDJ活動は継続していきたいですか
「まだ下手なんで、[ヲルタナティヴ トーキョー]さんの力を借りて勉強練習を日々重ね、上手くなろうと思っています。」
JUN INAGAWAさんにとってSNSはどんな存在ですか
「始めは、SNSに作品を載せるだけだったんですが、そこから連絡が来て、それがビジネスに発展して。SNSはビジネスとして使っていますし、趣味としても使っています。でもあんまりSNSだけで囚われるのはイヤなので、現実を大切にしながら、なんかもっと昔のROCKの人は、SNS無しで大きくなったから、僕もSNSも現実もやりながらの感じです。」
最後に今後やっていきたいことは
「今後は漫画家になりたくて。僕が今まで経験したことを元に、僕なりのファンタジーを創って漫画の内容も反骨な今までにない感じなんで、アニメ化したりしたらアニメ界に問題作が来たぞと思われるような、そんな作品を創るのが夢です。」
JUN INAGAWA
https://www.instagram.com/otakuher0/
1999年生まれ、2012年にアメリカ・サンディエゴに移住。”萌え”と”ストリートカルチャー”を融合させた作風が注目を集め、「DIESEL」のブランドキャンペーン「HA(U)TE COUTURE」や「VLONE」などとコラボレーションしている。2018年に日本に帰国、現在は漫画家を目指す傍ら、雑誌やカタログなどのヴィジュアルを担当。東京 DIESEL ART GALLERYで自身初の個展「魔法少女DESTROYERS(萌)」を開催。
レポートイベント情報
魔法少女DESTROYERS 「END OF OTAKU」PARTY
https://anievex.com/alpha/event/0002355/
【日時】5月23日(木)17時~21時
【会場】DIESEL ART GALLERY
【入場】無料
【DJ】OTAKU HERO/AYANO/TAICHIRO/ISSEY/イソ山/ヒコク
DIESEL ART GALLERY
https://www.diesel.co.jp/art/
住所 : 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
新メンバーを迎え、8月から本格的に定期開催イベントとして始動する[ヲルタナティヴ トーキョー][ヲルタナティヴ トーキョー]#1
【日時】2019年8月4日(日)17時~23時
【会場】原宿Sankeys PENTHOUSE
【詳細】Coming soon…